2次元の世界に生きたい

少女マンガ、宝塚、アニメ、ゲーム、2.5次元舞台について語るブログ

【観劇】「駆けはやぶさ、ひと大和」感想

先日、「駆けはやぶさ、ひと大和」観劇してきました~!
もののふシリーズ」の三作目です。一作目、二作目は映像でしか見たことがなかったので、初めて生での観劇です!

三作目は、新撰組を真っ直ぐに描いた作品、ということでした。終始涙が止まらず、ほんとにハンカチがびしょびしょになりました(笑)
演技も皆さん上手で熱くて、舞台上にそれぞれの人生が広がっていました!
でもやっぱり、わたしの「新撰組観」と演出家の西田さんの「新撰組観」と違うところがあって、そういう解釈もあるのか、と受け入れられる部分と、「うーん」と引っ掛かってしまう部分がありました…。

ではでは、感想を書いていきたいと思います*
完全にわたしの主観です!!
ネタバレしていますのでご注意下さいっ!!


物語の語り手は、生き残った新撰組の平隊士の中島登。近藤さん、土方さんがメインで描かれています。が、沖田くんファンのわたしは、やっぱり沖田くんに注目してしまいます(笑)

沖田くん、めちゃめちゃかっこよかったです!(;_;)
トレードマークのポニーテールもすごい似合ってました(;_;)

きれいで少し中性的な顔立ち、どことなくひょろっとした立ち姿、流れるような刀さばき。
飄々としていて、いつも笑顔で、冗談ばかり言ってときには人を困らせて、でも人の想いを汲み取る力、見抜く力があって、誰よりも皆のことを、近藤さんや土方さんのことを想っている…
そんな沖田くんが、舞台上に存在していました。
わたしが思う「沖田総司像」に近かった…!(少し明るすぎ、声が大きすぎましたが笑)

池田屋で血を吐かないし、池田屋の後もバリバリ戦っていてその辺りは史実とは違うのかな? (何が史実なのか分かりませんが…!)

戊辰戦争の最中、とうとう戦えなくなった沖田くんの姿は切なすぎて…。最期まで土方さんや近藤さんと共に闘いたかった、そんな悔しさを飲み込んで、明るく振る舞う沖田くんの姿に涙が止まりませんでした。

沖田くんの最後と言えば、「黒猫を斬ろうとして、斬らなかった(斬れなかった)」話ですが、この舞台では、鉄之助に刀試合を持ちかけ、「君はまるで黒猫みたいだね」と呟きます。
この黒猫の話、元は何なのでしょうか?本や舞台によって、色々な解釈があってとても好きなエピソードです。

と、山本涼介さんの演じる沖田くんが好きすぎて、終わったあとにプロマイド買ってしまいました…(笑) 普段グッズはほとんど買わないのに(笑)

次は、近藤さんについて。
やくざの親分のような、男の人が好きそうな「俺についてこい!!」という近藤さんだったのですが…すみません、イメージと全然違いました(;_;)
もっと飄々としていて、包容力とかオーラで人を引っ張っていくイメージなんです…。(もちろんわたしの勝手なイメージです笑)

どうしても気になってついていけなかったのが、勝海舟とのやりとり。
親友…だったのですがこの二人は!?知らなかったし、政府の要人にここまで近藤さんが食い込んでいるのはやっぱり違和感がありました。実際の歴史はどうなんでしょうか…?(*_*)

そして、土方さん。羽織姿の土方さんが観れてとても嬉しい!!洋装の土方さんも素敵ですが、やっぱり新撰組の羽織姿、一番かっこいい…!!

1つ引っ掛かってしまったのは、近藤さんが処刑されるシーン。流山まで近藤さんが連れていかれるのを、土方さんが追い掛け、最後に語り合う二人。
この二人、わたしのイメージでは「言わなくても分かる」なんです…!!なんか死に際に語り合うの嫌なんです…!!全てを受け入れて、新撰組のために、新撰組を背負って処刑される近藤さんの想いを、葛藤しながらも受け止めて前へ進んでいくのが土方さんなんです…!!(※勝手なイメージです!!笑)

でも、このシーンで、もののふシリーズの「白き虎」に出てくる土方さんが、どうしてこうなったのか、それがすっと理解できました。土方さんが何を思って戊辰戦争を戦っていたのか…後半、ひしひしと土方さんの想いが伝わってきました。


最後に、全体について。

散っていく新撰組の儚さ、それが平隊士の目線で描かれていくのは新鮮でした。「新撰組」で生きてきた人には、当たり前だけどそれぞれ人生があって、それぞれの想いを抱えて、時には誰かの背中を追いかけて生きて、散っていく…。最初は頼りなかった3人が、最後は本当にかっこよく見えました。

ここまでさんざん「イメージと違う!!」と言ってきたわたしですが、(※わたしの勝手なイメージです!!笑)
決定的に違ったのが、歴史における「新撰組」の在り方。
この舞台では、勝海舟と近藤さんが繋がっていて、近藤さんが新政府にスカウトされるシーンがあったり、 新撰組が幕末の動乱の中、政変の中枢に食い込んでいるような描かれ方をされていました。
でもわたしにとっての新撰組は、世の中を変えたい、という大義はなくて、ただ「武士になりたい」その夢1つでここまで来て、最後は時代の波に翻弄されて、散っていく…大きな時代の流れの、小さな小さな1つの渦、というイメージなんです。
そこがやはり決定的に違っていて、でもだからこそ、逆にわたしの「新撰組観」について再認識することができました。わたしってこう思ってたのか…!みたいな。(笑)

色んな人が思い描く「新撰組」をもっと観てみたいなあと思いました。
もっともっと新撰組について知りたい!!

なんだか長くなってしまいましたがこの辺で!
またこんな舞台が観たいです*